チュニジア人とフランス人のハーフ

だったと思う。多分彼は。

私は後悔はしない主義だが、この件に関してはとても後悔がある。

結論から言うと、落合陽一さんの「日本再興戦略」という本をもっと早く読めばよかったという話。

https://www.amazon.co.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%86%8D%E8%88%88%E6%88%A6%E7%95%A5-NewsPicks-Book-%E8%90%BD%E5%90%88-%E9%99%BD%E4%B8%80/dp/4344032179

 

ある日の飲んだ帰り、家に向かう終電の電車で彼と出会った。

ナンパではない。

たまたま隣同士に座ったのだ。

ただ、その間に微妙なスペースがあった。

子供も座れないくらいの隙間。

そこの隙間に座ろうとした人がいた。

 

「え?この隙間に?」

 

「え?え?」

 

と思って席を詰めてみたけど、物理的に人が座れるスペースはうまれない。

 

その人は去った。

 

何なんだ…と思って隣をふと見たら、隣に座る外国人と目が合った。

彼は、外国映画でよくあるような、肩をすくめて「なんのことやら?」みたいなポーズをしていた。

日本人ならスピードワゴンの小沢さんくらいしかしないポーズ。

目を見合わせて、私もふっと笑ってしまった。(同じポーズはしなかった)

 

その後、私は携帯に夢中だったけど、ちょっと話せる機会を伺っていた。

すると、その外国人が間の微妙なスペースにカバンを置いた。

それを見て、

「オーナイス!!」

と話せる数少ない英語を言ってみた。

 

「あなたのその荷物も置くといいよ」

 

みたいなジェスチャーをされ

 

「おお!ナイスナイス!」

 

と言ってた置いた。

 

そこから、話し始めたのだが、彼は英語しか話せない。日本語の聞き取りもできないらしい。

私は当然英語を話す事も聞き取りもできない。

しかし、酔っ払いの私は全てを日本語で返した。電車で聞いていた周りの人は、さぞもどかしかっただろう。全く会話になってなかったから。

 

ただ、彼はチュニジア人とフランス人のハーフで、アメリカに留学して日本で研究だか勉強だかしてるらしいことはわかった。顔はトルコ寄りの濃い目の白人?なんだそりゃって感じだが、そこそこ良い顔だった気がする。

 

私のこともなんか聞かれたけど、単語でしか返せない。

ってか返す単語もわからない。

質問も分からない。

相変わらず日本語で

「○○ってこと?」

とか探り探りだけど、日本語で探るから何も進まない。

彼は耐えかねて携帯を出してきた。

 

google翻訳先生ね!!ナイス!!!

 

携帯の画面を見てたら、

打つ言葉が、英語じゃねぇ!!!( ̄◇ ̄;)

 

フランス人とのハーフだからフランス語?

とにかく英語でないことはわかる。

 

そこでどん引な私。

 

どん引いてる間にすぐに私が降りる駅に着いた。

 

彼は

「LINE…」

と言ってた。

 

けどよ、LINEやっても、言葉わかんねーしと思って、

「またね♪」

と言って電車をおりた。

 

 

数ヶ月後、冒頭の落合陽一さんの「日本再興戦略」という本を読んだ。

 

今、論文もgoogle翻訳でほぼ訳せるらしい……知らなかった………

私の頃は、論文はgoogle翻訳では全く訳せず、必死で電子辞書を使っていた……

 

そんなにgoogle翻訳発達してるなら、あのチュニジア人のハーフと連絡先交換しとけば良かった………。

 

てかこの本先に読んどけば良かった………。

 

テクノロジーの進化半端ねぇ。

同時通訳ももう目の前らしい。

なんだよ。言語違っても彼と付き合えたじゃん(´༎ຶོρ༎ຶོ`)

 

後悔先に立たず。