ニセ医者の話③
きむらたえになりたいこと、きむたえです。
ニセ医者の話の続きです。
ここまでで、なかなか暴かないですよね。
今回もまだ暴きません。(*´-`)
さて、婚活パーティで知り会った自称医者のYさん。
残念ながらYさんが仰っていた病院に勤めていないことが判明しました。
どう調べるか?
方法は一つです。
得意のネットサーフィン。
まずはじめに考えたのは、「名前でググる」でした。
ただ、大きな問題がありました。
フルネームはわかるものの漢字表記がわからない。
唯一の手掛かりは、出会った婚活パーティのときのプロフィールカード。
こちらには、フルネームを漢字で書いていました。
ただ、数か月も前なのでうろ覚え・・・。
そこで、まずはニセ医者を検索する方法はないかググりました。
本当に結構いるんですね。ニセ医者に騙されてしまった方々が。
そういう方の先人の知恵を借りました。
厚生労働省の医師等資格検索確認検索というサイトをご存知でしょうか?
私は知りませんでした。
こちらではフルネームを漢字で入力すると、医師の資格を持った方が出てきます。
登録年も一緒に出てきます。
さて、ここでまたフルネーム(漢字)・・・。
フルネーム(漢字)がわからない。
うろ覚えで何種類かの組み合わせで検索してみました。
全然でない・・・。
本当にこれ、出てくるのか?と思って、有名な芸能人の医師の名前を検索しました。
「おお!」
ちゃんと出ました。
当然ですね。厚生労働省ですから。
数分遊んだ後、我に返り、また検索を初めました。
苗字と下の名前を何通りも組み合わせながら思いました。
これ、一体何通りあるんだろうか・・・。
ふと、中学だか高校の数学で習った、「確率」を思い出しました。
「二つのサイコロを転がして両方6がでる確率は・・・」とか
「10本中3本の当たりくじが入っているくじを引くとき、AさんもBさんも当たりを引く確率は・・・」
とかそんなやつです。確か。違ったらすみません。
計算の仕方なんてさっぱり覚えてないけど、
こういう時のために教科書に載っていたんですね・・・。
数学がこんなに実用的なものだったなんて知らなかった。
数学を勉強していても何の役にも立たないと思っている学生さん、
安心してください。役に立つ日が来ますよ。
ニセ医者に会えば。
そして、
多分苗字の漢字はこういう雰囲気だったはず。だから名前だけをかえて組み合わせてみよう。の作戦で何種類かやった結果、
出た!
おお!しかも、卒業した年が、Yさんの話と結構一致する。
来た!と思い、そのフルネームで得意のgoogle検索。
すると、ある病院でヒット!!!
しかもその病院のホームページには、親切に医師の卒業した年も載せてくれていました。
これが、厚生労働省で検索した登録年と一致!!
来た!!!!!ほぼこいつで間違いない!!!
しかし、診療科が全然違う。
例えるなら、消化器外科と精神科くらい違う。
もういいですね。とにかくそれくらい違う。
一応、他にもググってみるが、この名前で出てくるのはこの病院くらい。
そもそも、厚生労働省で同姓同名がいる場合は、ちゃんと登録されている数だけ出てきます。が、この名前では一人しか出てこなかった。
やっぱこいつじゃね???
と思いました。
ニセ医者の話②で立てた仮設をもう一度思い出しました。
≪前提≫Yさんは十分な知識があるので、医師である
【仮設1】医師だが、既婚者で遊び相手をさがしている。
【仮設2】何か事情があって、本当の病院名をふせている。
うーん、どっちも可能性がある・・・。
ここでも、私は,≪前提≫については疑わない。
こんなバカな私ですが、親友がいます。
なんでも話す親友です。
お互いに日記代わりにLINEを送りあっているため、お互いの近況はほぼ知っています。
これまでのいきさつも全て知っている親友。
親友から電話がかかってきました。
「そもそも、本当に医者なのかね・・・」
鋭い・・・。
持つべきものはなんでも話せる親友です。こんな話、普通恥ずかしくて人に話せません。
誰にも話さないと思い込みで、どんどん暴走する・・・。
だから、客観的な第三者の意見はとんでもなく重要です。
この親友には、女医の友達がいました。この女医は医者同士で結婚しています。
「この間、女医の友達からたまたま電話が来て、ちょっとキムタエの話をしたんだけど、『まず普通の医者は婚活パーティなんて行かないし、まじで超キモイ感じの医者でも、看護師とかが本気で常に狙ってる。だから、わざわざ婚活パーティーに行くってあんまり考えられないし聞いたことない。まぁ既婚者で遊びたくて。とかならあるかもね。』って言ってた・・・」
「言われてみれば・・・」
「本当に医者なのかな・・・」
ようやくです。
ここでようやくやっとはじめて、医者じゃないんじゃないか?と思ったのでした。
そして、どうしたらわかるのかを考えました。
私「名刺をもらうとか?」
親友「医者が名刺を持ち歩いているかもわからないし、勝手に名刺は作れるから何の意味もないよ、キムタエ。」
私「確かに・・・。」
考えているうちに、Yさんから連絡が来ました。
また会いたいと言うのです。
これはどうすべきか。。。
この得体の知れない人とまた会うべきか、あやしすぎるのでもう二度と会わないか。
悩みました。
ここで、また私の中のどうでもいい好奇心が勢力をあげるのでした。
よし、もう一度あって確かめよう。
恐怖心<<<好奇心
でした。
親友から「キムタエがそうしたいならいいけど、くれぐれも危険なことはしないようにね。」と釘を刺されました。
心配してくれる人がいるというのは本当にありがたいことです。
私は会う日まで、また得意のネットサーフィンで情報収集をして、
会った時に確かめるべきポイントを確認しました。
そして決戦の日。
私のミッションは以下の通りでした。
- (念のため)病院名をもう一度確認する。☜まだ言ってる。
- 診療科ごとの専門医を取っているか?を確認する。
- 専門医を取っていない場合は、どのように取るか、試験はいつかを知っているか?を確認する。
- 最近どんな学会に行ったか?を確認する。
- 生きて帰る。
この2〜4はニセ医者であることを確かめるときに確認するといいらしいことをネットで学びました。
また、実際にYさんの言っている診療科の専門医を取るときには、どの学会が専門医の認定をしているとか、その条件は症例数をどれくらい集める・・・とか、試験はいつ・・・とかそういう情報を頭に詰め込みました。また、関係ありそうな学会も過去のものも含めて開催日、開催場所をチェック。
決戦は土曜日でした。